前回に引き続き駅弁ネタ。今回は法事のための帰省で買ってみた神尾商事のえんがわ押し寿司です。この駅弁はパッケージの見た目が地味なので今まで手を出していませんでした。それなのになぜ購入に至ったかというと、一番の理由は新之助を食べてみたかったため。パッケージをよく見ると新之助が使われていることに気づきます。まあ、新之助そのものは神尾商事の商品ではないので、これくらいの表示が限界なのかもしれませんね。
えんがわ押し寿司は想像より遙かに美味しかった!
新之助目当てとはいえ、えんがわ押し寿司自体も楽しみでした。「酢飯とカレイのえんがわのみ」というシンプルな構成で勝負するということは、それなりの完成度であるに違いありません。
パッケージが地味なら中身の見た目も地味。しかしながらガッカリ感は不思議と無く、むしろ味で勝負していることを再認識し、より期待値が高まりました。
付属のプラスチック製ナイフで好きなサイズに切り分ける工程が面倒くさいと思いつつも淡々とこなし、わさび醤油で食べてみると、噛みしめるほどにえんがわの脂と甘みが口の中に広がりました。
えんがわの風味が強いので肝心の新之助の味がよく分からないのは残念でしたが、地味なパッケージと地味な見た目からは想像し難い美味しさです。アピール下手な新潟県人の県民性が悪い意味で発揮されてしまっている好例だと思いました。こんなに美味しいのに、もったいない!
新之助の新米まであと少し!
実は新之助の本格デビューは今秋から。よって、僕が食べたえんがわ押し寿司には2016年度に収穫された新之助が使われています。新米まであと少し。新米に切り替わった後のえんがわ押し寿司も食べたいと思います。
うまくブランド化してほしい
先にも書いたとおり、新潟県はブランド化する能力が著しく低いです(と僕は思っています)。梨もブドウも枝豆も日本トップクラスのレベルにあるのに、山形県や山梨県などに負けてしまっていて、例えば洋なしならル・レクチェよりラ・フランスだし、枝豆なら黒崎茶豆よりだだちゃ豆の方が知名度は圧倒的に上です。日本酒も有名ですが、これも県外の方々が宣伝してくれたからこその賜でしょう。
いくら品質や味が良くても知名度が無ければ意味がありません。新之助は新潟県が歩んできたこれまでの黒歴史を歩むのではなく、うまくブランド化され、多くの人に知られ喜んでもらえるプレミアム米になってほしいと期待します。
オフィシャルサイトによれば、新之助の関連商品が続々と発売されるとか。今後の展開がとても楽しみです。