「ランニングする前に読む本」のおかげで日々のランがより楽しくなった

先日福岡へ向かう道中、スマホばかり見ているのも良くないと思って羽田空港の本屋に立ち寄りました。するとランニングする前に読む本田中宏暁著)という興味深いタイトルが目に飛び込んできたので即決で購入しました。結果、これが期待以上に面白くて、1泊2日の内に読み切ってしまいました。まさにランニングする前に読むべき本だと思うし、すでにランニングを始めていても走ることに対する価値観が変わる本だと思ったので、簡単に紹介します。

ゆっくり走る方が速い

自分なりに本書を総括すると、ランニングは「ゆっくり走る方が速い」ということに尽きます。どこか哲学的ではありますが、このことは少ない経験上からもそうだろうなと感じていたので腑に落ちました。ちなみに、こちらのサイトによればランニングとジョギングの違いは走る速度で、6.4km/h以上がランニング、これ以下がジョギングだそうです。

仮に10km走るとしたとき、オーバーペース気味で頑張ってみても結局2, 3km走ったあたりで疲れて歩いてしまうし、乳酸が溜まってそのあと足が動きづらくなるし、膝や股関節を痛めたり怪我をする可能性も高まります。それなら無理の無いペースで、しかも一定のペースで走り続ける方が結果的に速く(早く)10kmを完走できます。僕の場合なら、6分/km~6分30秒/kmくらいが楽に走れるペースで、実際にやってみると体感としてよく分かります。

本書では、スロージョギングにおける無理の無いペースを「にこにこペース」と呼んでいて、具体的には並走者と会話をしながらでも走れるペースと定義されています。人それぞれ「にこにこペース」は違うわけですが、こういう定義の仕方は感覚的にとても分かりやすくて助かります。ちなみに、定量的に「にこにこペース」を表すならば、8km/h以下(7分30秒/km以下)ということになります。

減量目的ならウォーキングよりスロージョギング

膝などの足への負担軽減には軽量化も有効な手段の1つなので、ダイエット目的でウォーキングやジョギングをしている人も多いと思います。このことについて、本書では2つの驚くべき研究結果を示しています。

  1. 同じ6km/hでもウォーキングとスロージョギングではスロージョギングの方がエネルギー消費量が多い
  2. 逆に8km/h以上の速いスピードで走ってもエネルギー消費量はスロージョギングにおける値とほとんど同じ

つまり、早く痩せたければウォーキングと同じくらいのスピード(8km/h以下)でのスロージョギングを実践すれば良いわけです。

ランニング初心者の背中を押してくれる一冊

いわゆるエリートランナーを目指すのではなく、あくまでも健康維持や趣味の目的でジョギングやランニングを楽しむ一般市民ランナーとしては、苦しいペースで走ることが必ずしも目的達成のための正しい選択肢ではないということが、その理由と共によく分かる本でした。このこと以外にも、たくさんの”目からうろこ”が本書には詰め込まれています。また、ジョギングを継続するにあたっての「やる気」を引き出してくれる一冊とも言えるでしょう。特に僕のようなランニング初心者は一読の価値があると思います。きっとランニングがさらに楽しくなりますよ。