二ヶ領用水の兄弟こと旧六郷用水の跡地をポタリングしてきた

ポタリング

このブログで何度も取り上げている二ヶ領用水は、旧川崎領と旧稲毛領の「二つの領」にまたがって流れたことに由来します。一方、現在の東京側には旧世田谷領と旧六郷領を流れる六郷用水がありました。二ヶ領用水と六郷用水はいずれも小泉次大夫の指揮のもとに造られ、しかも約3か月周期で交互に工事が進められたそうです。このことから二ヶ領用水と六郷用水は双子の用水とも呼ばれました。

六郷用水の跡
六郷用水の跡

ところが六郷用水は一部区間を除き、1945年に廃止されてしまいました。とても残念なことですが、現在は東急の多摩川駅付近から沼部駅付近にかけて「六郷用水の跡」として用水路が再現されていると聞き、さっそく様子を見に行ってきました。

六郷用水の跡にて
六郷用水の跡で一枚

「六郷用水の跡」は静かな小川だった

多摩川駅の踏切を渡り、中原街道の下をくぐると、すぐ左手方向に「六郷用水の跡」がありました。現在の二ヶ領用水と比べてかなりこぢんまりしており、静かな小川という感じでした(かつて訪れた向ヶ丘遊園の五ヶ村堀緑地に近い印象)。幅1m程度の浅い小川には鯉がたくさん泳いでいて、鳥なんかもいたりして、ちょっとしたビオトープの面影もありました。

六郷用水の跡
六郷用水流路図

昭和63年に建設省(国土交通省)の「手作り郷土賞」を受賞したらしく、記念の碑が建てられていました。

六郷用水の跡
手作り郷土賞の記念碑

用水に沿ってしばらく歩くと、東光院というお寺の近くに小さな水車が現れました。これはジャバラと言うそうで、いわゆる足踏水車と呼ばれる揚水用の水車(の模型)でした。六郷用水から田んぼへ水を揚げる手段として使われていたようです。

ジャバラ
ジャバラ
ジャバラの説明
ジャバラの説明

短いけど面白かった

あっという間に歩けてしまう短い区間でしたが、田園調布の閑静な住宅街を流れるビオトープ風の用水と散策路はなかなか面白いものがありました。桜の木を見かけたので春にまた来てみたいと思います。

ちなみに、今回初めて中原街道の下をくぐりました。下の写真は中原街道をくぐったところから多摩川駅方面を撮影したものです。この写真の左斜め上には丸子橋があります。中原街道も丸子橋も、もう何度も自転車で走っている馴染みの場所ですが、この視点から見るのは初めてなので新鮮な気分になりました。

中原街道のガード下
中原街道をくぐる

丸子橋でも記念撮影

このあと沼部駅経由で鵜の木駅方面まで走り、再び丸子橋まで戻って帰路につきました。とても天気が良く、人も少なかったので、丸子橋の上でも写真を撮りました。丸子橋からは多摩川を一望できるし、東急の在来線や東海道新幹線も見ることができます。少し下流のガス橋と違って歩道が広く安全なのもいいですね。自分の行動範囲にある多摩川の橋の中で一番好きな橋が丸子橋です。

二子橋にて
丸子橋にて その1
二子橋にて
丸子橋にて その2
二子橋からの眺め
丸子橋にて その3

今年初となる20km超のポタリング

ここ半年くらいはルートが決まりつつあり、往復で15km程度が定番化していました。今日は久しぶりに20km超の距離をダラダラと走り、それなりの疲労感を味わいました。そして、やはり初めて行く場所でのポタリングはいつもに増して楽しいと改めて感じました。

帰宅してからやけに目がショボショボしたのが気になります。風と日射が強かったためだと思っていて、花粉が原因ではないことを信じて止みません。

 

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