1998年12月15日に購入したアコースティックギター「K.Yairi RF-65」。いまでも愛用中のこのギターは、なんと購入してから1度もリペアに出したことがありません。ペグはガタつき、ネックは反り、フレットはすり減り・・・と散々な状態なのに見て見ぬふりをしてきました。
そんなある日、知人の手入れされたMartinを弾かせてもらったところ、自分のギターと比べてあまりにも弾きやすく愕然としたので、意を決してリペアに出すことにしました。
追記: 2017年12月26日
リペアから戻ってきました!
K.Yairi RF-65は思い出のギター
このギターは当時乗っていたバイク(XLR BAJA)を売ったお金で、長岡の島村楽器で購入したもの。自分にとっては2本目のアコースティックギターですが、1本目のギターより愛着があります。だったらこまめにメンテナンスしろよ!と言われそうですが、まったくそのとおり。返す言葉がありません。
購入時のレシートを見ると、RF-65は当時72,000円でした。なお、2017年12月現在の価格は105,000円。19年間で35,000円も値上がりしているのには驚きました。消費税率が5%から8%に増えたので、税込では37,800円(1.5倍)の値上がりになりますね。日本で暮らす日本人の平均所得は19年間で1.5倍も増えていないはずなので、実質はこれ以上の値上がりとも言えます。早い時期に良いギターを買ってよかった。ますます愛着がわきます。
島村楽器へリペアを依頼
善は急げということで、都内の島村楽器でリペアを依頼しました。ギターの実物を見てもらいながらネック調整、フレットすり合わせ、ナットの溝調整に加え、ペグの交換も依頼しました。ペグは種類がたくさんあって選びきれないし、特にこだわりも無いので、予算1万円以内で選定を依頼しました。
ギターを預けてから3日後、見積もり内容についての電話連絡がありました。まずナットは完全にいかれているらしく交換となり、これに併せてネックの反りと弦高の調整も行うとのこと。フレットはすり合わせにて調整。打ち直しにならず安心しました(高いから)。
ペグはSCUDの05192CSが選定されました。料金はこれら部品代と工賃で約3万円。19年間ノーメンテナンスのツケが3万円で賄えるなら安いものでしょう。納期は10日間前後で、順調にいけば年内に引き取れそうです。
SCUD(スカッド)ってなに?
特にこだわりの無かったペグですが、いざ選定されるとどんなものか気になります。そこでまずはSCUDについて調べてみました。
SCUDは(株)ホスコ(HOSCO)のブランドであり、ホスコは商社(販売会社)であってメーカーではありません。つまり「SCUDというメーカーのペグ」というものはこの世に存在しません。ではSCUDの05192CSのメーカーはどこなのでしょうか?さっそくamazon.co.jpで調べてみると、恐らく正解と思われる答えが見つかりました。
SCUD 05192CSの正体を推察
アマゾンの05192CSの画像を拡大すると、JAPANの表記と共にGOTOHの表記が見られます。そこで今度はGOTOHを調べると、後藤ガット有限会社という群馬県のメーカーがヒットしました。
同社サイトをチェックすると、05192CSによく似たSG301-04というペグを発見。つまり、SCUD 05192CSのメーカーは後藤ガット社であり、SCUD 05192CSの正体はGOTOH SG301-04だと思われます。このことは後藤ガット社の主要取引先にホスコがあることからも裏付けられます。ちなみにヤイリギターも主要取引先として名を連ねています。
ネットの口コミ情報を見ると、GOTOHのペグはなかなか評判が良いようで安心しました。やはりMade in Japanは高品質ということでしょうか。RF-65も日本製なので、相性がいいと嬉しいです。
早く弾きたい!
恐らく23日か24日に引き取れるであろう我が愛機。自分から自分へ贈る自作自演のクリスマスプレゼントではありますが、虚しさどころか期待でいっぱいです。RF-65がどのような形で再生されるのか、またSCUD 05192CSがどんなものか(使用感も含めて)、想像しながら楽しみに待ちたいと思います。