檸檬堂を手に入れた前回の福岡出張から約2ヶ月、今回は月曜日に用事ができたので前泊することにしました。宿泊費はもちろん自腹。しかしそれだけの価値がありました。本当は土曜日から前前泊したかったのですが、なぜかホテルがどこも高額の設定。それもそのはず、なんと関ジャニ∞とB'zと松田聖子のライブが同日開催されていました。何も同じ日にやらなくてもいいのに・・・。
もつ鍋が食べたい!
福岡泊は貴重なので、限られた時間の中で優先順位をつけることに。するとダントツ1位はもつ鍋となりました。しかし、「1人」、「日曜営業」の条件をクリアするお店は少ないのが現実。福岡に詳しい友人から事前に1店だけ教えてもらっていたものの、地元の方に聞くのが一番だろうと考え、情報収集することにしました。
訪れたのは、前述の友人から紹介してもらったBeersonic。クラフトビール専門の酒屋さん、というより、こちらの記事にあるとおりクラフトビールのセレクトショップという表現の方がしっくりきます。スタンディングですが店内で飲むこともできます。福岡市内ではクラフトビールの専門店はまだ少ないらしく、同店は重要なお店の1つ。ご主人の深堀さんに飲みたいビールの要素を伝えると、いろいろと親切に教えてくれました。
2杯目にさしかかったとき、話の流れから「1人でももつ鍋が食べられるお店」について相談してみました。するとこれまた親切に数店教えていただき、その中に僕が友人から事前に提案された「味味」もありました。こうなると味味に行かない理由が見つかりません。さっそく予約の電話を入れました。
味鍋 味味で1人もつ鍋を決行
Beersonicから味味までは歩いて20分はかからなかったと思います(暑くてかなりゆっくり歩いたけど)。カウンター席に座り、まずは生ビールと酢もつを注文。すると想像した酢もつと異なり、非常に肉感があります。聞くと牛の喉あたりのもつだそうで、初めて食べましたが美味しいものでした。
また、少しだけいただいたセンマイ刺も自家製味噌ダレが絡んで美味しかったです。センマイは見た目が気持ち悪いのと昔食べたものが生臭かったので苦手でしたが、味味のセンマイ刺で苦手意識が無くなりました。他のお客さんが全員注文していたのも納得です。
そしてついにもつ鍋をオーダー。驚いたのは注文から提供までが早い早い!東京のもつ鍋屋は一体何をやっているのでしょうか。余計な手間をかけて料金を高くしているのではなかろうかと勘ぐってしまうくらいにスピーディーでした。
味味のもつ鍋は醤油ベース。これまで僕はもつ鍋といったら味噌派でしたが、味味でそのこだわりが消えました。味味のもつ鍋はとにかく美味しい!醤油ベースの透き通ったスープは、もつから出る脂とにんにく(後入れ)によってパンチのあるスープに変わりました。
余計な具材が一切入っていないシンプル構成も個人的には好感触でした。大ぶりなもつは食べごたえがあるし、複数部位のもつがバランスよく入っているのも嬉しい。飲み慣れたさつま白波との相性も抜群。福岡の地酒(銘柄失念!)ともよく合いました。
結局もつだけおかわりし、大満足の完食となりました。唯一残念だったのは、胃袋サイズの都合上〆の麺または雑炊までたどり着けなかったこと。これは次回のお楽しみということで。
ところで少し話は逸れますが、Beersonicの深堀さんから紹介してもらった山響屋は、張り子や土人形がお好きな方ならぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。場所は味味のすぐ近くです。ご主人の瀬川さんが「マツコの知らない世界」で紹介していた民芸品が多数展示されています。もちろん購入もできます(購入すると、瀬川さんが紙袋にサラサラっと絵を描いてくださいます)。記念に連れてきたミナミコアリクイの親子の土人形(はぼたんさん作)は、自宅のパソコン机に飾っています。
博多駅までウォーキング・・・は挫折
満腹&ほろ酔いと酩酊の間で天神駅へ向かうも、なぜか「歩いて帰ってみよう」と思ってしまい、さらに歩みを進めました。しかし猛烈な暑さと人の多さと満腹による苦しさで志はすぐに折れ、そんな自分を待ち構えるかの如く博多駅行きのバスが目の前に停車したため、恥ずかしながらお世話になることにしました。
せめて車窓から街並みを眺めようと思ったのですが、意志とは裏腹に船を漕いでいたようで(バスですが)、気がついたら博多駅にいました。100円で買える利便性としては最大級だったと思います。
Beersonicからの味味を再び
1泊では到底回りきれない福岡。ということで、12月に前述の友人と福岡で待ち合わせることにしました。2泊3日でBeersonicからの味味を再び計画中。今度は2人なので、今回食べられなかった他の味味のメニューにも挑戦できるでしょう。数年ぶりに太宰府天満宮にも行ってみたい。博多の余韻に浸りつつ、博多の計画を練るところです。
※下写真は翌日の昼に食べたShinShinのラーメン。モヤさまで見て以来、行ってみたいと思っていました。