2011年10月に現居へ引っ越してから多摩川が身近な存在となり、2013年8月にEscape Airを購入してからは河口から20km程度の範囲内がサイクリングの定番コースとなりました。そうなると気になるのが上流の様子。一体どんな感じなんだろうかと思いを馳せるも、電車やバスでは行きにくい。それならば車で行こう!ということで、今月から始めたカーシェアで羽村までドライブしてきました。
河口から54kmも上流に到着
多摩川をさかのぼり、初めて河口から54kmも上流に来ました。というか、そもそも羽村市に来ること自体が初めて。改めて地図を見ると、ずいぶん遠くまで来たなぁと実感します。車があると一気に行動範囲が広がりますね。駐車場(なんと無料!)に車を停めて少し上流に歩くとキロポストがありました。
念願の羽村取水堰を見学
駐車場方面へ戻り、さらにもう少し歩くと郵便局の近くから羽村取水堰へ降りる階段がありました。羽村取水堰でせき止められた多摩川の水の一部は第1水門を通過して取水され、その一部が第2水門経由で玉川上水へと流れ込みます。玉川上水へ流入しない水は、小吐水門から多摩川へ戻されます(通常時の放流量は毎秒2トン!)。いわばここが玉川上水の源流。あまり水量が多い日では無かったとはいえ、なかなかの迫力でした。
羽村堰下橋からの眺めもいい
羽村取水堰の少し下流に架かる羽村堰下橋からの眺めも良いものでした。この橋は歩行者専用橋なので、車を気にせず写真を撮ることができました。
自然に囲まれた緑豊かな環境で、すでにセミが元気よく鳴いていて夏を感じさせました。山は近いし川べりだし、さぞかし涼しいだろうと思いきや、完全なる無風だったことはまったくの予想外で、蒸し暑さに汗がにじみました。
上の写真に写る背の高い塔は、玉川上水の近くに建つ調圧水槽でした。有効容量は150トン。巨大です。
羽村取水堰は地味だけど重要
例えば二ヶ領宿河原堰などと比較して、羽村取水堰は見た目の派手さはありませんが、土木学会の土木遺産に認定され、今も昔も多摩川の治水において重要な役割を果たしていました。構造的にも面白いし(詳しくはウィキペディア参照)、良くできていると感心しました。
次回はぜひ快晴の日に
すっきりしない天気でしたが思い切って来て良かった。次回は快晴の日に訪れたいですね。羽村取水堰とそれを取り囲む緑は、きっと青空によく映えることでしょう。
※紹介しきれなかった写真はFlickrにまとめてあります。